第18回日本慢性看護学会学術集会

プログラム

<8月10日(土)>

会長講演

慢性の病いと生きる人の生活を整えるケア~症状とともに生きていくことを支える~

森 菊子(兵庫県立大学看護学部)

慢性疾患を患うことは、急性的な症状、慢性的な症状など様々な症状とともに生きていくことになります。症状マネジメントのための統合的アプローチモデルを用いて取り組んできたこれまでの研究を通して、慢性の病いと生きる人の生活を整えるケアについて考えていきます。

教育講演1

患者中心の症状マネジメントと看護ケア

内布 敦子 先生(敦賀市立看護大学 理事長兼学長)

症状マネジメントのための統合的アプローチモデルを紹介していただきながら、症状マネジメントにおける看護の役割についてご講演いただきます。最新の米国の症状マネジメント研究の情報もご紹介いただく予定です。

教育講演2

慢性病者の生活を整えるケア

藤田 愛 先生(北須磨訪問看護・リハビリセンター 所長)

慢性病者の生活を整えるケアとはどういうケアなのか、訪問看護での具体的な生活を整えるケアの実践についてご講演いただきます。

シンポジウム1

地域で慢性病とともに生きる人の生活をささえるための多職種連携
~地域の診療所における高度看護実践~

山尾 美希 先生(慢性疾患看護専門看護師・あさかぜ診療所)
江尻 新太郎 先生(医師・あさかぜ診療所 院長)
中村 明博 先生(理学療法士・(株)LIFELUBE ひとつむぎ訪問看護リハビリステーション)
石田 雅和 先生(介護福祉士・(株)トータルケア八尾)

地域の診療所で働く慢性疾患看護専門看護師のダイナミックに展開される高度実践の実際をご紹介いただき、慢性病者と家族の生活を地域で支えるための今後の看護実践における課題について、多職種を交えディスカッションします。

<8月11日(日)>

基調講演

思いをくみ取る看護 -コミュニケーションデザインとは何か?-

平田 オリザ 先生(芸術文化観光専門職大学 学長)

症状とともに生きていく人の思いをくみ取る看護に繋がるコミュニケーションについてご講演いただきます。

教育講演3

時間栄養学の視点から慢性疾患患者の食事を考える

永井 成美 先生(兵庫県立大学環境人間学部食環境栄養課程 教授)

時間栄養学の基本的な話(体内時計、食べるタイミングなど)と慢性疾患患者への応用についてご講演いただきます。

シンポジウム2

臨床データから患者の生活を推論する高度看護実践技術とは
~治療・生活のゆるめ方を見極める看護技術~

仲村 直子 先生(慢性疾患看護専門看護師・神戸市立医療センター中央市民病院)
長谷川 智子 先生(慢性疾患看護専門看護師・北海道大学病院)
高橋 奈美 先生(札幌市立大学看護学部 准教授)

循環器、肝疾患、神経難病をサブスペシャリティとする専門看護師から、臨床データとしてどのような情報をとらえているのか、臨床データをどのように活用し何を見極めているのか、また、患者の生活のどのようなことに着目し、どのように身体、疾患状態を見極めているのかを事例を通してご紹介いただき、慢性の病いとともに生きる人の生活を整えるケアを実践するための看護技術についてディスカッションします。